今日は前々から楽しみにしていたウィリアム・クリスティーさん指揮のハイドンプログラムのコンサートへ行ってきました!
ほぼ満席。あまり若い人はいませんでした。
人格は顕著に演奏に出ますね。ウィリアムさんの人格が素晴らしさがひしひしと伝わってきてました。
彼が指揮台に立つだけで「これから良い時間が過ごせるに違いない」と確信させる、安心感、信頼感のような、辺りを包む幸せな温かい空気が、この人の今まで培ってきた経験と人に与えてきたモノの多さを感じさせます。
前々から人してすごく魅力的な方だなと思っていて、DVDやyoutubeなどでは見ていましたが、彼が指揮をしているのを生で見るのは初めてでした。
自分の存在をアピールするより、相手の力を存分に発揮できるように精を尽くし、相手の引き立て役に自然になることの出来る方でした。それが出来る人は本当に素晴らしいと思います
ロンドンでのイングリッシュコンサートの40周年記念でトレヴァー・ピノックさん(確か70歳くらい)のとんでもない演奏に生まれて初めて味わったことのない感動とショックと希望が同時に湧き起こったように、もう人として次元が違う位置に到達している気がします。
そういう方の演奏や表現の質は衰退するどころか、熟成されて誰も到達できない位置に到達しています
その勇気や真摯に向き合う姿勢や人生経験と共に周りに与えてきたモノの多さが、人の深さとなり、人格となって相手に感動を与えているのだと思います。
その時はコンサートが始まってから15分くらいで感動を抑えきれなくて鼻水と涙腺崩壊しました。
コンサートに行くと奏者の心が透けて見えるような気がします。より良くするため色々なことに悩み、妥協点を見つけようと試行錯誤している人、その場しのぎで弾いている人など…(気持ちわかります!!)自分の存在を演奏の中で確立させようとしている人など。
演奏を聴いて色々と拙いながらも思いや考えを巡らすのが好きです。
最近はイングリッシュコンソートなどで演奏されているマヤ・ホンバーガーさんのビーバーのパッサカリアが気に入っています。
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