また久しぶりにブログを更新します。
6月4日に学部終了試験が無事に終わり、来年度からは修士に進みます。
7月5日から12日までパリ郊外のエタンプという街の古楽講習会に参加してきました。
オルガン、チェンバロ、リコーダーの講習会だったので、アンサンブルでのリコーダーの出番が沢山あり、講習会自体も家族的で先生方も参加していた生徒たちも音楽にひたむきで親切な方ばかりで、アンサンブル仲間と(なぜだか…)生徒が1人できました。来年1月頃にフランスで演奏する機会が出来そうです。
講習会生はほぼパリで学生をしている子たちばかりで、パリ以外からの参加はリヨンの私以外に、アンジェとナントから来ていた子がいました。日本人は私とチェンバロの方が1人で、韓国人が2人であとは全てフランス人でオルガン、チェンバロの講習生を合わせて全体で20人くらいで大体のレベルが最初から決められていたのですが、リコーダーは大人もいましたが11歳、14歳、16歳、18歳というメンバーでした。こんなに歳の離れた子達とアンサンブルをしたことがなかったのですが、皆5歳くらいから音楽学校でみっちりやってきた音楽家達ばかりで感性と表現力に圧倒されました。
音楽を感じて表現しようとする力と努力の方向と量と、外へ向けての関心の度合が日本とは全く違うと思いました。
リコーダーの先生はオルセーの音楽院で教えているジャン・ピエール 二コラ先生でしたが、この方も、まず人として、そして先生として本当に素晴らしい方でした。損得勘定で先生と生徒の関係が作られていないし、私は自分自身の汚れた考えが浮かんでしまうことを恥じるくらい、音楽やその環境に熱心で真っ直ぐな人達ばかりの集まりで、良いエネルギーをもらうと共に浄化されてきました。
11歳の女の子も6重奏のアンサンブルでは皆に交じって、体が小さいので音程を合わせるのにルネサンスリコーダーを一生懸命吹いていました。でも手の大きさは11歳にしてすでに私と同じだった…手足の長さが長いですからね…。
それから余談ですが、50年前以上前のアンティーク車に乗っている方が、ご自慢の車で宿泊先まで送ってくれるというので3人で乗せてもらったのですが、とんでもなく古くて車から投げ出されるかと思いました。スーツケースを乗せた時点で車体が10センチくらい沈み、運転者が大柄の方でその方が乗った瞬間にまた10センチくらい沈み、重すぎてカーブでものすごい遠心力がかかり、私は車から投げ出されて吹っ飛ぶかと思いました笑。
車の椅子も鉄板の上に座っているようで、石畳の上では下からの衝撃と音でうるさすぎて会話不可能。
まるでゴーカートのようでちょっとした上り坂もふかして上っていました。乗り心地は本当に最悪でしたが、ギャーギャー言いながらもそういう時間も実は楽しかったです。
宿泊先のペンションでは自分達でご飯を作って食べて、音楽はもちろん、音楽以外のことで大きな収穫が得られたのこの1週間は本当に充実した1週間でした。
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